『亜愛一郎の逃亡』(泡坂妻夫 著)

というわけで、最終巻。
短編8話を収録。
『〜狼狽』『〜転倒』にくらべ、さらにコメディ度、お笑い度がアップしていて、笑わせてもらいました。
第3話『歯痛の思い出』:「亜さん、井伊さん、上岡菊けこ……」のフレーズとか。
第5話『飯鉢山山腹』:「……亜さん、奥さんは持っていらっしゃるの?」「オクタントは現在ほとんど使っていません」以下のまったく噛み合わない会話とか。
 
途中に伏線がいろいろあったのでラストの展開はだいたい読めてたけれど。
こういう予定調和は気持ちがいいなぁ。

亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)