2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『大砲と帆船 ヨーロッパの世界制覇と技術革新』(C・M・チポラ)

近代以降、ヨーロッパが世界規模の覇権を打ち立てることができた原因を、「大砲」と「帆船」の発明と発展に絞りこんで解き明かしていく。 ただし言及の大半は「大砲」の方。 技術面を解説するのではなく、文化や社会、産業、流通、経済的側面からみた「大砲…

『どこまでも殺されて』(連城三紀彦)

倒叙系ミステリ。 連城三紀彦氏の作品は以前『暗黒コメディ』を読んだことがあるくらいで、いまいち自分には合わないなぁ……と思いつつ、雲の上のお方なので、襟を正して本書を読ませていただきました。 ………………。 …………。 ……うーん。 微妙。 たしかに意外性の…

『より深い作句をめざして』(廣瀬直人)

カルチャー教室で俳句を教える著者が教授する、作句のポイントについての解説本。 俳句を読むのは嫌いではないけど、作る趣味はいまのところなし。 俳句とか短歌は「ことば」に徹底的にこだわる世界なので、文章を書いて日銭を稼いでいる身としては、いろい…