2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ツクヨミ 秘された神』(戸矢学)

アマテラス、スサノオと並ぶ神でありながら、記紀をはじめとする文献にほとんど記述されていない神、ツクヨミ。 この"謎"の神の由来、正体に迫る研究書。 三種の神器や陰陽道等を論考し、「ツクヨミ」とはなにかを読み解いていく。 「ツクヨミ」をメインテー…

『忍者の生活』(山口正之)

忍者に関するまじめな研究書。 ……いま請けてる仕事の参考資料として読了。忍者の生活 (生活史叢書 (2))作者: 山口正之出版社/メーカー: 雄山閣発売日: 1981メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る

『ケプラー予想 四百年の難問が解けるまで』(ジョージ・G・スピーロ)

「フェルマーの最終定理」とならぶ未解決の超難問「ケプラー予想」が解決されるまでの、数学者たちの軌跡を描く数学ノンフィクション。 「大きさの等しい球をもっとも効率よく三次元空間に詰めこむ方法は、果物屋の店先にオレンジが積まれるときの方法と同じ…

F1第2戦inマレーシア

F1

1強よりは2強でレースやってくれたほうが、盛りあがるはずなのに。 なに? この物足りなさは? ハミルトンは……走りがすごいのはわかるけど。 やっぱり応援するならクピカ。 マッサのふがいなさが、地味に目立っていたレースでした。

『八幡神とはなにか』(飯沼賢司)

古代日本6世紀〜8世紀のあいだに突如、鎮護国家の神として現れた八幡神。 西方の名も知れぬ存在だった「神」が、いかにして仏と日本の神々をつなぐ新しい国家神となっていったかを、歴史的な様々な事変との関わりのなかで解いていく。 京阪沿線、石清水八…

『宮田登 日本を語る13 妖怪と伝説』(宮田登)

民俗学の大家、宮田登氏の論文やエッセイ、講演集。 表題通り、日本各地に伝わる伝説や伝承、民話、妖怪話等をとりあげる。 本書によると、世界レベルからみて、日本の神話・伝説の量は豊富だそう(p.89)。 これは、もともとのオリジナルが、後世において都…

『名探偵たちのユートピア 黄金期・探偵小説の役割』(石上三登志)

ドイルにはじまり、ベントリー、ミルン、ノックス等の一発屋(?)から、ヴァン・ダインにクイーンにフィルポッツ、クロフツ、シムノン、クリスティ、ディクスン・カー、ハメット……etc. 黄金期の探偵小説を再読し、再評価する評論集。 ミステリにハマった時…

『美男狩(上・下)』(野村胡堂)

タイトルだけ見ると、耽美なBL小説ぽいけれど、さにあらず。 「銭形平次」の野村胡堂・著の大長編伝奇ロマン。 時は幕末維新前、闕所(けっしょ)になった大商人の隠し財産をめぐる争いを端緒に、多彩な人物の思惑、欲望、奸計、怨念等々入り乱れ、万華鏡…