『「記紀」はいかにして成立したか』(倉西裕子)

日本書紀』において天皇は「あまつひつぎ(しろしめす)」と記され、『古事記』では「あめのした(しろしめす)」と記されていることを足がかりに、さまざまな資料を読み解き、「記紀」の謎に迫っていく本書。
著者自身がどこまで意図してたかは不明ながら、わりとミステリ仕立てになっていて、興味深く読めます。
ネタバレ(?)になるので、内容詳細は割愛。
本書の最終結論を梅原日本学あたりに導入すれば、おもしろい解釈ができそう。
あと、高田嵩史氏の『QED』シリーズが好きなら、けっこうお薦めかも。