『「記紀」はいかにして成立したか』(倉西裕子)
『日本書紀』において天皇は「あまつひつぎ(しろしめす)」と記され、『古事記』では「あめのした(しろしめす)」と記されていることを足がかりに、さまざまな資料を読み解き、「記紀」の謎に迫っていく本書。
著者自身がどこまで意図してたかは不明ながら、わりとミステリ仕立てになっていて、興味深く読めます。
ネタバレ(?)になるので、内容詳細は割愛。
本書の最終結論を梅原日本学あたりに導入すれば、おもしろい解釈ができそう。
あと、高田嵩史氏の『QED』シリーズが好きなら、けっこうお薦めかも。
「記紀」はいかにして成立したか -「天」の史書と「地」の史書 (講談社選書メチエ)
- 作者: 倉西裕子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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