『沈黙の教え[維摩教]』(鎌田茂雄)

以前読んだ『法華経を読む』とおなじ著者による、「維摩教」の解説書。
在家の仏教信者・維摩居士を主人公にして、仏の教えを説くお経なので、「維摩教」。
上で読んだ山上憶良の「日本挽歌」にも、維摩の名がでてきます。
いろいろありがたい教えを説いているんだけれど、傍から見ると、この維摩居士、人の揚げ足をとるのが巧いイヤミなおっさんという印象もしないでもなく。
神通力を駆使して教えを説くあたりは、なかなかスペクタクルでダイナミックで面白い。

沈黙の教え―維摩経 (仏教を読む (9))

沈黙の教え―維摩経 (仏教を読む (9))