『光堂』(赤江瀑著)
赤江瀑氏の短編9本を収録。
赤江氏の文章は、たまに読みたくなります。
ただし作品の読後感はかならずしもいいわけではないので、たまに口直しにつまむ程度で。
けっして難しいことばを使うわけではなく。
それでいて読み手を幻惑させ、不安定な感覚にひきずりこんでいく。
それが赤江作品の魅力ではないかと。
この『光堂』に収められた作品に関しては、どれも現在と過去の交錯が見事。
すぅっと過去の回想にはいり、す……と、現在にもどってくる。
マネできないよなぁ、こんなの。
- 作者: 赤江瀑
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1996/10/01
- メディア: 文庫
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