『11枚のとらんぷ』(泡坂妻夫著)
奇術の内輪を描きながら展開するミステリ。
伏線の散らせ方が巧い。
いま読むと古めかしい印象もするけど、よい意味でオーソドックス。
ミステリとしての質は決して色褪せず。
ただ、登場人物が多すぎな気が。
もうちょっと人数、絞りこんでもよかったような。
……ラストの中途半端なラブロマンス(?)はどうでもよく。
- 作者: 泡坂妻夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1993/05/12
- メディア: 文庫
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