『11枚のとらんぷ』(泡坂妻夫著)

奇術の内輪を描きながら展開するミステリ。
伏線の散らせ方が巧い。
いま読むと古めかしい印象もするけど、よい意味でオーソドックス。
ミステリとしての質は決して色褪せず。
 
ただ、登場人物が多すぎな気が。
もうちょっと人数、絞りこんでもよかったような。
……ラストの中途半端なラブロマンス(?)はどうでもよく。