『歌仙の世界』(尾形仂著)

歌仙といっても、歌人の36歌仙等のことではなくて。
この本であつかっている「歌仙」とは、三六句形式の連句のことをいう。
連句とは、「何人かの人々が寄り集まり、一定のルールのもとに、五・七・五音の詩句と七・七音の詩句とを交互に付け連ねていって、一巻の作品を完成する共同詩篇」のこと。
本書では、北枝、曽良芭蕉の3人で巻いた「山中三吟」という歌仙を解説しながら、連句の世界を紹介してます。
あまり知られてない世界なだけに、かえって新鮮で面白い。
 
詩や短歌、俳句に興味を抱きだしたのは、ここ最近のこと。
といっても鑑賞のみで、自分で詩作したいとは。
まあ、スポーツはやらずに、観るだけの人だし。
 
ところで。
「〜古代社会では、青年に達した男女が山上や水辺に集まり、歌舞・宴遊して性的結合を遂げる(中略)行事が各地で行われていました」
……という記述に反応してしまった自分は、エロゲのライター。

歌仙の世界―芭蕉連句の鑑賞と考察 (講談社学術文庫)

歌仙の世界―芭蕉連句の鑑賞と考察 (講談社学術文庫)