『五十円玉二十枚の謎』

毎週土曜、五十円玉二十枚を千円札に両替してくれとやってきて、渡された札を奪うように受けとり去っていく男
はたして彼は何者なのか?
どうやって毎週、五十円玉を二十個も集められるのか?
決まった日時に両替にくる理由は? 
ミステリ作家の若竹七海氏が学生時代、本屋でアルバイトしていて実際に体験した出来事をネタにした、競作アンソロジー
法月綸太郎氏や有栖川有栖氏、黒崎縁氏といったプロ作家の「解答編」だけでなく、一般公募の優秀作まで収録された、かなり異色の短編集になってます。
一般公募で受賞した方のなかには、現在プロとして活躍されている作家さんもいたりして、なかなか興味深い。
どの作品も読み物としては「なるほど」と思うものの、「これだ!」という決定的な解答は呈示されてなくて、正直、不完全燃焼。
かといって自分でも解答編を考えてみようとしても……やはりこれといったネタは思いつけず。
まあ、そんな感じ。

競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)

競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)