『雲の中の証人』(天藤真)

古本屋で100円で叩き売られていて、即買い(角川版のほう)。
すごく得した気分。
 
短編6編を収録。
内、1編を除けば、皆、弁護士・法廷モノあるいはその亜流。
ユーモアたっぷりなものから、社会派のシリアスなモノまで、バラエィあふれる内容になってます。
弱い者が最後に救われるという意味でいちばん溜飲が下がるのが『赤い鴉』。
逆に救われないけど余韻を残すのが『或る殺人』。
表題作『雲の中の証人』は面白いんだけど、ラストの展開にやや無理があるような。