『シャッター・アイランド』(デニス・ルヘイン)

一応、ラストでどんでん返しがあるものの、全体の読後感はイマイチ。
読んでいる途中でなんとなく、ラストのネタが予想できてしまう展開。
で、それをごまかすためか? どうにでも解釈できそうな曖昧な終わり方で物語を締めくくったり。
暗号が残されていた理由がいまいちわからなかったり。
解説によるとプロローグにミスディレクションがあるらしいけど「え? どれ?」という感じだし(←それは、私に読解力がないだけか)。
……おもしろくなかったかというと、そうでもなく。
いろいろ中途半端。
まあ、翻訳の限界もあると思うけど。
おなじネタをもっと巧く書ける作家は、日本にもいっぱいいる。

シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)