『服用量に注意のこと』(ピーター・ラヴゼイ)

ラヴゼイの第三短編集。16編収録。
ラヴゼイといえば、殿下シリ−ズやダイヤモンド警視シリーズに一時ハマッていたこともありました。
好きな作家のひとりながら、短編集を読んだのはこれがはじめて。
殿下もダイヤモンド警視も登場してきて、まあ、懐かしい感じ?
内、「イースター・ボンネット事件」は、誰だったか忘れたけど、日本人作家の短編でまったくおなじネタを読んだ覚えが。
 
ところで。
本書は古本屋のワゴンで100円で購入したものだったりするのですが。
前の持ち主の手によるものらしい(鉛筆による)妙な書き込みがところどころにあって。
まあ、「ヘンリー国際(ボート)レース」ということばの横にことごとく“レガッタ”とルビを振っていたりする程度で、ネタバレとかされてるわけではなく。
そのなかでもとくに参考になったのは、「解説」の一番最後に記されていた一文。
「……いずれ第四短編集が刊行されることだろう」という解説者のことばを承けて、
“第一、二、三と次第に質が落ちている。もっとも第一集があまりに良すぎた。第四集に期待”
……だ、そうです。
いずれ、第一集も読んでみようかな。
 
でも、本に書き込みをするのは、個人的にあまり感心はしません。

服用量に注意のこと (ハヤカワ・ミステリ文庫)

服用量に注意のこと (ハヤカワ・ミステリ文庫)