『語用論への招待』(今井邦彦)

『〜招待』とあるから、入門書かと思って読んだら、なかなか手強い。
引用文、例文の半分以上が英文なため、いまいちピンとこない部分もあったり。
ふだん英語になじみのない身には、mayやmustやcanやshouldが発話内で、どのように意味解釈されるか説明されても、「ふ〜ん」で終わってしまう。
 
「語用論」というのがどういうものかの説明も、なかなか難しい。
発話(会話)時における(情報)伝達の根底にある「人間の認知に生得的に備わっている原理」の研究……といったところ?
生成文法とは対極にあって、認知言語学ともまたちがう。

語用論への招待

語用論への招待