『宮田登 日本を語る13 妖怪と伝説』(宮田登)

民俗学の大家、宮田登氏の論文やエッセイ、講演集。
表題通り、日本各地に伝わる伝説や伝承、民話、妖怪話等をとりあげる。
 
本書によると、世界レベルからみて、日本の神話・伝説の量は豊富だそう(p.89)。
これは、もともとのオリジナルが、後世において都合のよいように改作がくりかえされ、ルーツが不明瞭になっていった結果。
なのだが逆に、日本人の世界観の多様性を示してもいる、とのこと。
……コミックやアニメやゲームが日本で発展したのも、わかる気がする。

宮田登日本を語る〈13〉妖怪と伝説

宮田登日本を語る〈13〉妖怪と伝説