『不可能犯罪捜査課』(ディクスン・カー)
カーの短編集。
短編はふだんほとんど読まないので、これもずっと未読のままで。
なんとなく読みたくなって、手にとったという感じ。
カーらしい雰囲気は全編にあふれてるものの、いまいち食い足りない。
トリックも全体的にイマイチ。
やっぱり、自分には長編のほうが性に合ってる。
ところで本書収録の『暁の出来事』という作品内に、
「……眼鏡をかけてないマリオンを見たのは、これがはじめてのことfだった。(中略)眼鏡というやつが、この美しい顔を、いかに事務的に、味も素っ気ないものに変えていたかを……」
……と、ヒロインを描写する一文があって。
個人的に、これだけはあえて異議を唱えたい。
不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1 (118‐1))
- 作者: ディクスン・カー,宇野利泰
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1970/02/28
- メディア: 文庫
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