『不可能犯罪捜査課』(ディクスン・カー)

カーの短編集。
短編はふだんほとんど読まないので、これもずっと未読のままで。
なんとなく読みたくなって、手にとったという感じ。
カーらしい雰囲気は全編にあふれてるものの、いまいち食い足りない。
トリックも全体的にイマイチ。
やっぱり、自分には長編のほうが性に合ってる。
  
ところで本書収録の『暁の出来事』という作品内に、
「……眼鏡をかけてないマリオンを見たのは、これがはじめてのことfだった。(中略)眼鏡というやつが、この美しい顔を、いかに事務的に、味も素っ気ないものに変えていたかを……」
……と、ヒロインを描写する一文があって。
個人的に、これだけはあえて異議を唱えたい。

不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1  (118‐1))

不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1 (118‐1))