『日本語は天才である』(柳瀬尚紀)

ひらがなにカタカナ、漢字、ローマ字……と複数の文字を有し、外国の言葉も自在に「外来語」としてとりこめる日本語の面白さ、便利さ、凄さ、楽しさを綴ったエッセイ。
著者の柳瀬氏は英文学者で、ジェイムズ・ジョイスロアルド・ダールの翻訳を手がける翻訳家。
当然、翻訳にまつわる苦労話や逸話にページが多く割かれていて、なかなか興味深い内容になっている。
反面、著者の趣味的な話もわりとでてきて、そのあたりは少しダレるか。
平易でテンポのいい文章で記されていて、気楽に読める。
日本語の國に生まれたことがちょっと嬉しくなる一冊。

日本語は天才である

日本語は天才である