『禅銃<ゼン・ガン>』(バリントン・J・ベイリー)

『カエアンの聖衣』につづいて20ン年ぶりに再読。
『カエアン〜』でベイリーにちょっとハマッて、当時、ワクワクしながら『本書』を読んだ記憶が。
ただ“後退理論”とか当時はよくわからなくて、ストーリー的にも『カエアン〜』ほど絢爛さがなくて。
読後の感想も「よくわからん」で終わってしまった覚えが。
 
ところがいま読み返すと、内容的に古臭い部分もあるけれど、全体としてはよくできてるなぁという印象。
とはいえコンパクトにまとまりすぎて奥行きが足りないというか、食い足りないというか。
なのでワイドスクリーンバロックの傑作……とまではいかず、佳作どまり。
"後退理論"はあいかわらずよくわからん。
 
主役(?)のキメラ生物パウトくんをヤンデレ系のロリ美少女に変え、後半でもうちょっと活躍させる展開にしてやれば、ライトノベルスペースオペラができあがり。
……とか思ってしまった自分は職業病?