『日本語の個性』(外山滋比古)

「日本語」に関するエッセイ集。
翻訳における日本語と英語の相違とか、言文不一致の話とか、政治家の言葉の軽さとか。
内容的には、この手の「日本語」エッセイでたいがい取り上げられるオーソドックスなテーマを、筆者独自の経験と視点でつづったもの。
整然とした文章で、読みやすい。
 
おもしろいのは、本書が著されたのは1976年。
なのだけど、いま現在の話として読んでも十分内容が通用してしまうということ。
科学技術は発達しても、人間はいまも昔も進歩してないんだなー。

日本語の個性 (中公新書 433)

日本語の個性 (中公新書 433)