『支那そば館の謎』(北森鴻 著)

北森鴻を読んだのは、本書がはじめて。
京都でも指折りの貧乏寺の寺男にして元怪盗を主人公にした連作短編集。
6篇収録。
優秀な新聞記者を自称するヒロイン(?)に正統派バカミス作家、税金泥棒な無能警部らが入り乱れてドタバタと話が展開していくユーモアミステリ。
毎回、料理に関するかなりマニアックな紹介(?)がはいるのがミソ。
 
文体とかにさほどクセはなく読みやすく、謎解き自体も思ったよりストレート。
キャラクターの設定とか性格設定が今風というか、ややアニメキャラ、コミックキャラ的で、そういったキャラのノリが受け入れられれば、じゅうぶん愉しめる佳品ではないかと。
個人的には愉しめました。

支那そば館の謎 裏京都ミステリー (光文社文庫)

支那そば館の謎 裏京都ミステリー (光文社文庫)