『文章読本さん江』(斎藤美奈子)

古今東西文章読本・文章指南書およびそのたぐいを徹底的に集めて分析して、その中身を皮肉る良書。
いや、ホント、面白い。
様々な文章読本(およびその類著)が紹介されてるので、自分に適した読本を探しだすのにも最適(ウソ)。
よくぞここまで集めたなぁ……というか。
頭が下がります。
 
後半は、明治時代以降の作文教室の歴史と実態の話がメイン。
やや冗長な感があるものの、それはそれで興味深い。
 
結局、文章読本に実用的価値をもとめるのではなく、「読み物」として愉しむものだということで。

文章読本さん江

文章読本さん江