『赤を見る 感覚の進化と意識の存在理由』(ニコラス・ハンフリー)
一読しただけではチンプンカンプンで、二読めでようやく内容をなんとなく理解。
叙述されている内容が難解なわけではなく、述べられてることがかなり常識はずれな所為。
とはいえ、思わず何度も読んでみたくなるような不可思議な魔力を備えた本。
「赤いスクリーンを眺める」という、ただそれだけの状況を想定し、そこから感覚とはなにか? 意識はなんのために在るのか? を探求していく哲学・心理学の書。
常識に囚われない柔軟な発想や手法を用いつつ、緻密で論理的に仮定、仮説を積み上げ、最終的にたどりつく結論はかなり異端で意外。
けれど説得力はある。
あと、装丁の勝利。
デザインが素晴らしい。
- 作者: ニコラスハンフリー,Nicholas Humphrey,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 92回
- この商品を含むブログ (44件) を見る