『メビウスの帯』(クリフォード・A・ピックオーバー)

メビウスの環」に関する解説本。
メビウスの環を“発見”した数学者アウグスト・フェルディナント・メビウスの生涯と系譜、トポロジー、結び目理論、クラインの壷エッシャーの版画にペンローズ・タイルメビウスの環を扱った様々なアートやノベル、映画、発明品、科学技術、切手、マンデルブロー集合等々……。
メビウスの環」に関するたいがいのことを網羅した雑学(トリビア)本。
  
メビウスの環」が持つすっきりしなさが、ますますすっきりしなくなる1冊。
装丁がよい。
  
メビウスの環を真ん中で縦に切り裂いていくと、1本の環になることは、誰もが知っている。
ところが、端から3分の1あたりのところで切り裂いていくと……1本の環にはならない。
不思議。

メビウスの帯

メビウスの帯