『残虐行為記録保管所』(チャールズ・ストロス)

オカルトとクトゥルフと現代物理&数学(量子論トポロジー等)を融合した意欲作。
表題作「残虐行為記録保管所」とその続編「コンクリート・ジャングル」の2編を収録。
なんつーか、個人的にはいまいちキャラに感情移入できなかったものの、イマジネーションが凄まじい。
「設定」というか「世界観」にヤられた! という印象。
  
「残虐行為記録保管所」は「設定」「世界観」こそ大いに愉しめるものの、ストーリーそのものは凡庸。
つか、ヒロインがちっとも魅力的でなく。
 
「コンクリート・ジャングル」はヒューゴー賞を獲ってるだけあってか、かなり痛快な内容。
こっちは、ヒロイン(?)の戦うお母さんがいい感じ。
 
にしても、ハードカバーのSF読んだのって……10数年ぶりかも。

残虐行為記録保管所 (海外SFノヴェルズ)

残虐行為記録保管所 (海外SFノヴェルズ)