『旧かなづかひで書く日本語』(萩野貞樹)

少し前から短歌や俳句に傾倒気味で、旧かなづかひにも惹かれいて。
旧かなの方が日本語として自然で理にかなっているのは確かだし、できれば使いこなしたい。
とはいえエロゲのシナリオを旧かなで書くわけにはいかないわけで、実際に使用する機会はないだろうけど(詩・短歌・俳句は読み専門で、現状、自分で作る予定はなし)。
  
んで本書も最初の方は旧かな賛美で気持ちよく読めたんだけど。
後半、新かなと新かな推奨者への敵意に満ちた文章が続いて、急に下品になるのがマイナス。
そりゃ日本語廃止論やカナモジカイは笑止千万だけれども。
新かながこれだけ普及している現在、旧かな復古はもはやありえないわけで。
新かなをただ否定するのではなく、うまく共存していこうと未来志向で提言して欲しかった。

旧かなづかひで書く日本語 (幻冬舎新書)

旧かなづかひで書く日本語 (幻冬舎新書)