『ノーベル賞で語る現代物理学』(池内了)

ノーベル物理学賞と化学賞の受賞者の業績を紹介しながら、現代物理学の歴史と流れを俯瞰する。
初心者向けに平易に書かれていて、興味があれば面白く読める。
ただし現代物理の表層をなぞっただけでもあるので、もっと重厚な内容を求める人には物足りない。

ちなみに2008年には小林・益川両氏が物理学賞を受賞して話題になったが、本書が執筆されたのはそれよりも前。
なのだけれど後書きによると筆者は両氏の受賞を予想していたらしく、本書ではお二人の仕事についても言及されてます。

ノーベル賞で語る現代物理学 (ハンドブック・シリーズ)

ノーベル賞で語る現代物理学 (ハンドブック・シリーズ)