『メルロ=ポンティ 哲学者は詩人でありうるか』(熊野純彦)
フランスの哲学者メルロ=ポンティの著作『知覚の現象学』をテクストにして、その思想を説いた入門書。
薄い本で、文章も平易なので、手軽でとっつきやすい。
人が「身体を生きる」とは、どういうことか。
身体の前に開かれた「世界」と感覚の関係とは、等。
ふだん意識してないことでも、哲学者にかかると奥深くなる。
普通の人の前に、世界は「散文」ではなく「詩」として開かれているというのは、なるほどと思ってしまう。
「感覚」の捉え方を、こないだ読んだばかりの『赤を見る』と比較してみると、興味深さが倍増。
メルロ=ポンティ―哲学者は詩人でありうるか? (シリーズ・哲学のエッセンス)
- 作者: 熊野純彦
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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