『揺れ動くニホン語 問題なことばの生態』(田中章夫)

日本語の「敬語」に「方言」「漢字」「言葉遣い」等々の歴史的変遷や現状に関する本。
豊富な調査データや資料をもとに、日本語が現在どういう状況になっているのか、客観的に教えてくれます。
  
「ら抜きことば」に代表されることばの「ゆれ」や敬語の「乱れ」等、なにかと「問題」とされることがらについて、筆者はことさら感情的に否定することも肯定することもなく、あくまで中立な視線で語ってくれていて。
やや専門的な記述もあるものの、素直に読み進めていけました。